遠い昔の事– category –
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遠い昔の事
遠い昔の事 その6
グ~キュ~ おなかが鳴って目が覚めた。 頼れるガイドのイさんとの待ち合わせはホテル前に9:00 まだ朝食をとる時間は十分にある。 母はすでに起きていてベッドの端に座っていた。 “朝ごはん食べに行こう”と声をかけると “そんなにおなか空いてないんよ”と... -
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遠い昔の事 その5
六年三組、今日は遠足で奈良に行く。小学校から駅までみんなで2列で歩く。先生に先導されながら駅までのわずかばかりの距離を歩くだけだ。友達とこれから始まるイベントをあーだこーだと笑いながら話していた。“ざわざわ、ざわざわ”なんだか前の方が騒がし... -
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遠い昔の事 その4
えっ、このタイミングでまさか…まだ空港から出て数分も経っていない状態でしかも大役としての心の準備も出来ていない状況の中でわたしはまたもやパニック状態に陥ってしまいそうになる。あわわ、あわわとは声には出ないがその時の顔ならあわわ顔の選手権上... -
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遠い昔の事 その3
大役を任されたのと初めての海外ということもあり、その時の事はほぼ記憶にはないが大きなワゴン車に大人が6,7人乗っていたと思う。空港に行くまでの車内は日本語とハングルでまくし立てる様に話す声が2,3ヵ所から聞こえその声がどんどん大きくなってい... -
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遠い昔の事 その2
とりあえず落ち着こう。何もかもが突然で理解が全く追いつかない。たった今店を開けて、ものの10分も経たないうちにすぐさま韓国まで行かないといけない状況になった。まず店は閉めよう。閉店作業なんて毎日やってて、目を閉じてても出来るはずなのにとに... -
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遠い昔の事 その1
開店前の店内作業が終わり、さぁ~店を出しましょ。陳列台出して、商品整理して、マット引いてお掃除もできた。“ピロロッ ピロロッ ピロロッ ピロロッ ”あっ、電話だ “はい、もしも”ピーーーーFAXだった。ピッ ゴーゴーゴー 印刷された文字を見た...
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